治療について
当院では、複数の治療方法を組み合わせて、治療効果を高め、患者さんの回復をめざします。治療の進め方についてのご相談は主治医がお受けいたします。
精神療法
精神科医が患者さんと対話しながらその訴えに耳を傾け、病気の状態を評価・診断するとともに、その思いを受け止めて、自己治癒力を発揮できるように支援して、患者さんとともに治療を進めていきます。精神療法の進め方や方法については、担当医師によって多少異なりますが、まずは医師と患者さんとの信頼関係を築き、深めていくことが基本となります。また特定の薬剤の処方(クロザリル・コンサータ)について、登録医師が在籍していますので、ご相談いただくことができます。
薬物療法
近年、精神科における薬物療法は飛躍的な進化を遂げています。これまでの錠剤、カプセル剤に加え、液剤、成分がゆっくりと溶け出すことで服用回数が減らせる徐放剤、長期持続型の注射剤など多種多様な剤型が登場し、服薬の選択肢が広がりました。精神科医は患者さんに効果があると考えられる薬物を選び、病状説明とともに薬物効果や副作用を丁寧に説明します。このように、患者さんに納得していただいたうえで処方内容を決定していきます。
作業療法
病気により生活に支障をきたすようになった人が、その人らしく、より良い生活が送れるよう作業療法を通して支援します。スポーツや創作活動、レクリエーション、学習会など、個人に合ったプログラムを多数ご用意しており、①症状の安定や理解 ②人との関わり方の改善 ③日常生活の維持や向上 ④社会復帰などをめざします。
カウンセリング
生きづらさや抱えている問題について、公認心理師との対話を通じてご自身を見つめていただきます。ことばで表現し気持ちを表出したり、考え方を工夫し上手につきあうことができるようになることをめざします。
心理教育
疾患に対する理解を深めることで、疾患によって生活に支障をきたさないように、あるいはきたした時の対処方法を患者さんとスタッフが共に考えます。ご自身の力で、よりよい日常生活が送れるようになることをめざします。いずれのプログラムも当院外来通院中またはご入院の患者さんおよびそのご家族を対象としています。
統合失調症の心理教育(かもめ教室)
統合失調症の診断を受けている患者さんおよびそのご家族が対象です。各専門職が講義形式でさまざまな情報提供をいたします。
- 統合失調症について
- お薬について
- よりよい生活のために社会資源について
- 再発予防、ストレスについて
※ご家族どうしで悩みを共有したり、工夫を話し合ったり、支え合う場として家族会も行っています。
うつ病の心理教育(にじ色教室)
うつ病の診断を受けている患者さんおよびそのご家族が対象です。各専門職が講義形式でさまざまな情報提供をいたします。
- うつ病について
- お薬について
- 再発予防、ストレスについて
双極性障害の心理教育
双極性障害の診断を受けている患者さんおよびそのご家族が対象です。公認心理師が中心となり、講義やワーク形式で行います。
- 双極障害について
- お薬について
- 再発予防、社会リズムについて
「心理教育」をご希望の方へ
参加のご希望がある方や、詳しいことをお聞きになりたい方は、主治医、または、スタッフまでお尋ねください。参加にあたっては、主治医の許可が必要となります。
お問い合わせ先
- 電話0930-25-2000
- 電話受付時間月曜日~金曜日 9:00~17:00土曜日 9:00~12:30
- ※日曜日、祝日、お盆、年末年始を除きます。